地熱水による応力腐食割れ対策②|ジルコニアショットピーニング
地熱水(130℃,Cl-,H2S含む)を利用した発電設備のSUS316L製 地熱水タンク内面の応力腐食割れ(SCC)対策に、ジルコニアショットピーニングを施工しました。

お客様の課題
機器開放点検の際、地熱水に含まれる塩化物イオンの影響により、機器内面の溶接線でSCCが確認されました。
従来のSCC補修は、割れ箇所の研削除去および部分溶接による肉盛り補修を行っていたものの、その補修箇所にSCCが再発してしまいました。そこで、対策としてプレミアムショットピーニングの導入を検討されました。
カンメタエンジニアリングの提案
製缶時の溶接によって生じる熱影響部は、鋭敏化を伴う引張応力の影響を受けるため、地熱水に含まれる塩化物イオン(Cl-)によってSCC(応力腐食割れ)が発生します。
当初、お客様は機器内面の溶接線の熱影響部だけにSCCが発生するというご認識でしたが、ノズルダブリング、ジャケット、架台など機器外面付属品の溶接線(内面側焼跡)にもSCCが発生する懸念があることをお伝えし、その範囲を含めて検査を実施されました。その結果、内外面の溶接熱影響部すべてを対象としたSCC対策が必要だと判断されました。
そこで弊社は、これら全てを含む完璧な「耐SCCプレミアムショットピーニング」をご提案・実施させていただきました。
結果
他客先様との現場経験より得た『外面からの熱影響部』も含めた完璧な耐SCCジルコニアショットピーニングにより、10年経過の現在もSCCの発生無く運用頂いております。