表面処理施工後、効果が実際に分かるようになるまでには時間を要します。
施工品質が悪ければ下記のようなトラブルが発生する恐れがあります。

・施工直後の見た目(表面)上は綺麗だったが、数年ですぐに皮膜が剥がれ落ちた
・施工を施したものの、効果がなかった(すぐに腐食してしまった)
・施工後に問題があったが、前処理と本施工の業者が別で、どこに要因があったのか分からない

カンメタエンジニアリングでは、前処理〜本施工〜仕上げまで、責任を持って一貫で対応いたします。
また、施工後には定期点検を実施し、適切に施工ができているか、他に施工が必要な箇所が無いかをしっかりと確認いたします。

施工後の効果実績例

CASE01

プラント機器に生じたエロ―ジョンコロージョン(エロコロ)対策として1991年に当社が実施した溶射(耐食・耐摩耗)出張施工以来、定期修理工事・SDM(シャットダウンメンテナンス)がある数年ごとにご依頼を頂き、当社が溶射皮膜健全性を確認する出張点検を行っている。

過去点検では溶射施工範囲外において腐食やエロコロが確認出来たが、弊社は都度お客様へご報告し、施工範囲の拡大を通じて機器を健全にご使用いただけるように努めている。

尚、最新の2022年点検記録より、1991年の初回施工範囲においては依然として溶射皮膜に剥離や膨れなどの不具合がなく健全性が確認できており、30年以上機器を保護できている状況である。

CASE02

SUSクラッド鋼製蒸留塔の塔頂部に生じる塩酸露点腐食による減肉対策として1998年に当社が実施した溶射(環境遮断耐食仕様)出張施工以来、定期修理工事・SDM(シャットダウンメンテナンス)がある数年ごとにご依頼を頂き、当社が溶射皮膜健全性を確認する出張点検を行っている。

初回施工後、弊社が継続して実施している研究開発を通じて同環境での耐食性により優れた仕様を新たに複数開発したことから、同仕様を用いてテストピースを製作、数年間に亘る実機での浸漬試験の結果、現行仕様より長期間に亘り機器が保護できる見込みが最も高い仕様を選定し、2022年には新仕様を用いて実機への補修溶射施工を実施している。

例えば同じ蒸留塔であっても原料となる石油の成分や運転温度等の運転環境が徐々に変化する可能性があり、過去採用した仕様にとらわれずその時々で効果が高いベストな仕様を追求し、機器を健全にご使用いただけるように努めている。

定期点検・アフターフォロー

機器の割れ・重度の腐食を未然に防ぐためにも、施工実施後の皮膜の性能維持を目的とした定期的な内部点検や、その結果に基づく適切な補修は不可欠となります。

カンメタエンジニアリングでは施工だけでなく、その後の定期点検、アフターフォローまでしっかりと対応いたします。

点検時には、施工効果や設備の状態に関するレポートを提出いたします。自社の施工箇所だけでなく、他に補修が必要な箇所は無いか、重大なトラブルにつながりそうな異変は無いかなどをしっかりと調査し、その結果に応じて適切な対処法を併せてご提案させていただきます。