炭素鋼製12B配管の機器運転中肉盛補修|カンメタコールドスプレーによる革新的補修
石油精製プラントにおける炭素鋼製配管の外面腐食減肉への補修技術としてコールドスプレーを検討すべく、お客様の方でテストを実施されました。
Before
After
お客様の課題
プラント機器のメンテナンスにおいては原材料費や機器装置費といった直接コストのみならず、点検・交換・据付に関わる人件費や装置停止時の機会損失といった間接コストについても生産プロセスの採算に大きく影響を及ぼします。
しかし著しい腐食減肉などの重度損傷については運転中の補修が難しく、それらのリードタイム及びメンテナンスコストの削減は難しい課題であると考えられています。
そのような状況下、とある石油元売会社様の石油精製プラントにおいて「運転中の高度補修を通じたメンテナンスコストの大幅削減」を目的として、工業用水配管外面腐食の運転中に外面から腐食減肉部の肉盛及び環境遮断を目的としたコールドスプレー現地施工テストを行いました。
カンメタエンジニアリングの提案
以下メリットによりカンメタコールドスプレーが用いられました。
① 母材への高い入熱がなく母材へのダメージを与えないこと
② 皮膜厚さにも制限がなく、更に厳しい腐食環境においても耐えられる環境遮断能力を要していること
③ 柔軟な施工ができるので既存機器への現地補修が可能なこと
結果
✔ 外面腐食減肉部に対して厚膜かつ環境遮断能力が高いコールドスプレー皮膜を短期間で積層できました。
✔ 配管内部に工業用水が流れている状態でトラブルなく施工が完了しました
✔ これが幅広く適用されれば、既存機器運転中においても高性能皮膜で高度な補修が出来るため、定期検査及び定期施工を通じて機器更新が不要になる。タワーや反応器といった大型機器の場合、非常に大きなコストメリットをもたらします。