SUS機器への肉盛補修|カンメタコールドスプレーによる革新的補修
石油化学プラントにおけるSUS製エジェクター機器フランジ溶接部減肉部への肉盛補修としてコールドスプレーを施工しました。
お客様の課題
当客先では過去よりSUS製機器に生じる減肉対して既存補修技術がなく、お困りでした。
一般的にSUS系合金への溶接や溶射などの既存技術が適用できなかった理由は以下の通りです。
① SUSに対して溶接などの高い入熱は鋭敏化など母材へのダメージを与えてしまうこと
② 溶射では皮膜厚さに限界があり該当環境では環境遮断能力を発揮しにくいこと
③ メタルパテ・デブコン・ベルゾナでは強度が足りないこと
カンメタエンジニアリングの提案
以下メリットによりカンメタコールドスプレーが採用されました。
① 母材への高い入熱がなく、母材へのダメージを与えないこと
② 皮膜厚さにも制限がなく、更に厳しい腐食環境においても耐えられる環境遮断能力を要していること
③ 柔軟な施工ができるので既存機器への適用が可能なこと
結果
✔ 減肉部に対して厚膜かつ環境遮断能力が高いコールドスプレー皮膜で立体的に補修することができた
✔ 熱へのダメージが懸念されるSUSにたいしても悪影響を与えることなく積層させることができた
✔ 既存機器の上から高性能皮膜でカバーが出来るため、部品交換をしないで済んだ