SUS製長尺配管の粉体付着防止|プレミアムファインピーニング

石油化学プラントにおけるステンレス(SUS)製 長尺配管内面の粉体付着(ブリッジ・閉塞)防止処理としてPFP処理を工場にて施工しました。

お客様の課題

当客先では対象配管が長尺であることからバフ研磨を施すことも難しく、配管内での粉体歩留まりが長らく問題となっていました。

配管内面に粉体が詰まる度に配管を取り外して清掃していたが、今度は生産効率が悪くなる為、配管外側から金槌を使って粉を叩き落すという手段を取るも、配管の形状が歪んだり、損傷させるという別の問題が生じておりました。

そのお客様は「他に手段は無いから配管が破損する度に新規更新が必要であり、それは仕方が無いことだ」と諦められている状態でした。

カンメタエンジニアリングの提案

以下メリットにより、PFP処理が採用されました。
①自社で作製した特殊治具を用いて内面に施工することができる

②取り外し可能な構造であることから、コストメリットのある工場施工ができる

③サンプル粉体による事前離型試験(弊社無償協力)にて事前に効果が検証でき、社内承認もスムーズに得ることが出来る

④表面凹凸形状により、粉体の接触面積を減らすことができる

 結果

✔粉体の流動性(滑り性)向上により、生産効率向上に貢献できた

✔粉体付着(ブリッジ・閉塞)も減少した為、多い時には週10時間以上かけていた清掃頻度を80%低減できた

✔配管新規製作の頻度も大幅に減少できたことで、利益率向上に大きく貢献できた